ダレスバッグ倶楽部
|ダレスバッグ倶楽部トップページ|


ダレスバッグの逸話(エピソード)をご紹介します。
by HONDA-BAGS: 本田洋一


Episodo T
「ダレスバッグ物語のスタート」

 最近、一番売れている男のビジネスバッグは“ビジネスカジュアルバッグ”と呼ばれるナイロン素材を中心としたビジネスバッグである。街を歩けば10人中7人ぐらいが、ナイロンのビジネスバッグを持っていることに気づくことでしょう。10年前であれば、皮革製のビジネスバッグが大半であったので、世の中は大きく変化したことが“鞄の流行を見ただけでも分かります。そこそこ機能性があり軽くて傷や水にも強く、価格も手頃でファッション的にも時流に合っているので、まさに“現代の満点バッグ”と呼べるかも知れません。それはそれで良いでしょう。

 が、しかし、おっとどっこい“そうは問屋が卸さない”。だからと言って、皮革のビジネスバッグの価値が落ちたというわけではありませんぞ。皮革の鞄にはナイロン素材にはない魅力があるのです。それを忘れてはいませんか?例えば、皮革の独特の匂い、手に触る度に馴染んでくる独特の感触、汚れや傷にもなるが使い込むと変化する風合い、最後は愛着という言葉で表現されるが、自分だけが使い人生を共にしたといったような愛着心は、やはり皮革製ならではだと思うのです。何故なら、まず皮革は動物の魂がこもっています。さらに、バッグを企画した人々やバッグを作る職人さんの心のエネルギーもこもっています。やはり、その点が皮革製品には“想い“あるいは”念い“という、感性を通してのみ感じられる目に見えない魅力の何かがある気がするのです。勿論魂のこもったナイロンバッグもあるでしょうし、皮革バッグだからといっても魂のこもっていないものもあるでしょう。それも十分承知で語ってみたいのです。

 “鞄”とは皮革でつくった“かばん”だけに使用できる漢字です。そして、ナイロンや布製あるいは合成樹脂やアルミ合金等でつくられた“かばん”は“カバン”と表現しましょう。これがこれからの正しい業界用語にして欲しいと、「ダレスバッグ倶楽部」はこの場をかりて提言いたします(意義のある方はご連絡ください)。

 また最近では“BAG(バッグ)”のことを“バック“と濁点が抜けて表記されることも多くなっています。大きな文字では書けないが(”大きな声では言えないが“のつもり)某百貨店の売場案内でも”ハンドバック売場“と表示されているところもあります。バッグ業界にたずさわる者としては情けない限りです。時々雑誌でも見かけます。”バック”じゃない“バッグ”ですよ。

 さて“鞄の中の鞄“ダレスバッグは勿論、皮革が基本です。ただし、付属素材は皮革以外もありえますが、あくまでも”鞄“です。もはや、鞄(皮革かばん)は流行になることはないかも知れません。これからは一部の愛好家の方々の”静かなブーム“となってゆくことでしょう(HONDA−BAGSの大予言)。その一部の愛好家の方々のためにも鞄づくりの伝統を守るだけでなく、新らしいモノづくりを目指し進化していきたいと考えています。

 今、1番売れていない鞄である「ダレスバッグ」に密かに脚光を当てていきたいと思います。ご期待ください。



■Back■